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2012/02/20

情景~奥入瀬はそれでも流れる -夏1-

◇奥入瀬はそれでも流れる (2011/8/7)

0003b

【水彩画 31cm(H)x43cm(H) ブレダン紙(日本製) 水彩絵の具:ドイツシュミンケ社製】

Copyright© 2011 Hideo Yaginuma All Rights Reserved.

 

すこし間があきましたが、三枚目の絵のご紹介です。

大学の彫刻論での舟越保武先生の言葉が忘れられなかった。
「田沢湖に「たつこ」を制作する前に、高村光太郎先生の「十和田湖の乙女の像」を見なければならないと思った。
十和田湖畔に建つ「乙女の像」を見て、その品格に圧倒された。」 (作者解説より)

船越教授の授業を受け、また大学に残されていた光太郎による像の原型を見た氏は、いつか現地に立ちたいと思ったといいます。

2011年3月の福島第一発電所の事故で、青森県の原発施設の安全性に疑問を感じ、今という時を逃してはならないと感じて、家族3人で青森に出かけた。 (作者解説より)

震災から五か月後の夏でした。

「乙女の像」は2体が向き合った造形になっている。智恵子と光太郎の二人が、原初の人間の形で、対話しているように感じた。

男女の形で表現すれば、恋愛感情や個人的な愛の形になるが、女性像の2体にすることによって、普遍的な関係性を表現できているのではないか。

翌日、奥入瀬の焼山から、十和田湖まで15キロを歩いた。その際のスケッチに着彩した。

倒木があちこちにあり、枯死した老木と若葉の生命が、見事に調和している。一本一本の木々の個性的な形が美しくて、見とれてしまった。 (作者解説より)

奥入瀬の森からいのちの神秘を享受した氏ですが、受けとったのはそれだけにとどまりませんでした。

東北旅行に際して、放射線計量器を持参していた。奥入瀬の森の中で、試しに計器のスイッチをいれると、なんと0.2μシーベルトを示していた。

この森も汚染されてしまっている。愕然とした。

題名のなかの「それでも」の意味は、放射線で汚染されていても、奥入瀬は何事もなかったように流れ続けるだろうという、私の思いである。

地球という大きな存在にとって、放射能も人間も自分の体の中の一部でしかない。

人間の愚かしさも、悲劇や喜劇も全てを、地球は受け入れることだろう。

人間は、そのささやかな存在を自覚して、未来の子供達に大切な地球環境を伝え続けることが私たちの使命だと思う。 

保土ヶ谷高校のシックスクール事故と原発事故は全く同じ問題で、私にささやかな意欲と生き甲斐を与えてくれた様に思う。 (作者解説より)

 

※作品の著作権は、作者柳沼英夫氏に帰属しています。

 

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