傍聴の覚書

2016/02/01

ふと 思った・・・・・

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一審のときも そうだった。

 

主文だけを読み上げて退場する裁判官たち。

まるで同じシーンのリプレイのように文言までもかわらない。

既視感があると、一審のときには口を衝いて出た「不当判決」の言葉も出てこない。

 

・・・・・慣れて、どうする。

 

報道はきていた。

しかし、翌日、記事はなかった。 

 

負けたから、なのか。

あのときも、思った。

裁判所の判断を後退させたから、とりあげてもらえないのか。

 

思考は同じ回路をめぐりながら、ふと べつの出口にたどりつく。

いままで こうして つらい思いをしてきたひとたちが

いっぱい いっぱいいるのではないか。

それを 知らなかっただけではないのか。

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あまりにあたりまえで ありふれたことだから

記事にもならず

わたしたちは つながらないできた。

 

想像する力を 持たなかったから。

 

ならば、わたしたちは

切りすてられたわけでない。

孤立でもない。

昨日まで きづかなかった

たくさんの たくさんの

語られることのない人々と ともにいよう。

 

(by karasunoendo)

 

【画像説明:上=脱原発テント、下=第二次水俣訴訟】

 

 

 

2016/01/28

控訴棄却、されど・・・・

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残念ながら、高裁での結果は棄却、敗訴となりました。

しかし、判決文を検討した弁護団の解説によると、

原審では切り捨てられた三か月後の濃度検査を評価、

指針値以上の揮発性有機化合物が存在したことが認められた、

これは大きな前進であると。

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詳しくは追って報告します。

2015/12/03

控訴審が結審しました

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11月18日、原告側代理人から、東海大学病院医学部教授坂部貢医師の意見書が提出され、受理されました。

が、これをもって、証人尋問が行われることなく、二審は結審となりました。

 

「シックハウス症候群はなぜ起きる? 」 :東海大学新聞WEB版2013年7月1日号

          医学部医学科基礎医学系 坂部貢教授

環境が引き起こす病気 シックハウス症候群 :医学書院 週刊医学界新聞第2510号 2002年11月11日

          インタビュー 坂部貢氏 北里研究所病院・臨床環境医学センター北里大学大学院医療系研究科教授

KOU SAKABE OFFICIAL BLOG

 

超多忙とお聞きしましたが、その通りだったようです。

その貴重な意見書を受けて弁護団の提出した準備書面(5)がこちら。

「20151118.pdf」をダウンロード

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原判決というのでしょうか、一審では、宮田医師らお医者さんの見解がとても軽く扱われた気がします。

坂部教授による意見書の内容は、その診断が矛盾しないこと

さらに

「揮発性有機化合物の影響は関与しないとすると、柳沼殿の症状経過を医学的に説明することは極めて困難である」

とまで言い切っています。(準備書面より引用)

 

あらためて、問いたい。 

原告の身体の症状は、証拠ではないのでしょうか。

現場にいた他の教諭たちは発症し、柳沼さんだけは発症しないとする誠実な根拠を示してほしい。

 

判決は、来年1月27日(水)15:00 東京地裁817号法廷です。

(by karasunoendou)

2015/11/10

水俣と福島に共通する10の手口~そして、保土ヶ谷もまた

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次回裁判まで、一週間となりました。

控訴審開始以来、原告の柳沼さんは、いつ審理が打ち切られるのかという不安と闘っています。

地裁では、原告の求めた証人は、ほとんど却下となりました。

しかも、その選考の過程は長く、傍聴もできませんでした。

どこか既視感があるような気がしていましたが、ああこれだ、というのにぶつかりました。

 

■水俣と福島に共通する10の手口■

     (毎日新聞 2012年02月27日 東京夕刊)

特集ワイド かつて水俣を、今福島を追う アイリーン・美緒子・スミスさんに聞く 

    1. 誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する
    2. 被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む
    3. 被害者同士を対立させる
    4. データをとらない/証拠を残さない
    5. ひたすら時間稼ぎをする
    6. 被害を過小評価するような調査をする
    7. 被害者を疲弊させ、あきらめさせる
    8. 認定制度を作り、被害者数を絞り込む
    9. 海外に情報を発信しない
    10. 御用学者を呼び、国際会議を開く

 

とりわけ、「4のデータをとらない」ですが、

現場の教師たちによる検査の要求を無視しつづけた被告側の落ち度を知りながら、

長時間経過後のデータだけをたてに訴状をはねつけた

原判決の姿勢そのものではないでしょうか。

高裁では、同じ轍を繰り返してほしくはありません。

(by karasunoendou)

2015/09/10

第4回控訴審報告集会にて

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裁判が始まって長い時間がたちますが、

今回はじめて、当時の在校生の保護者とお会いすることができました。

何度も何度も学校に検査をしてくださいと申し入れをされたこと、

医師の診断を受けたこと、県の職員と話されたことなどなど・・・・・

やはり、表面にはでていなくとも、大きな不安を抱えている本人や周囲の方たちがいっぱいいるとあらためて感じました。

一審では、事故当時の前島校長が証人として呼ばれて、証言されました。

ほとんど泣きそうになりながら、県側に要請したとおっしゃっていました。

では、その先はどうだったのか。

対応した現場の責任者に、話を聞くべきではないのでしょうか。

裁判所が率先して、事実を明らかにされることを望みます。

(by karasunoendou)

2015/04/15

烈しい雨の午後に

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高裁での第二回口頭弁論が行われました。

吹き付ける雨にびちょびちょになりながら手荷物検査を受けて入館すると、

傍聴券が必要になったことを知りました。

※ すぐ検索できるよう、サイト右のリンク欄に、傍聴券交付状況へのバイパスをはりました。

 

いちいち検索しなくても確認できますので、お役立てください。

 

傍聴券交付情報

 

入廷すると、裁判官さんたちの顔ぶれが変わっていました。

地裁のときには、まえもってお話があったので、びっくりしました。

あとできくと、弁護士さんたちもご存じなかったようです。

 

先日、ある保育園にいく機会がありました。

新規オープンということで、工事したて、やや鼻を衝く臭いが気になりました。

乳幼児は、閉めきった空間で長時間の保育をよぎなくされます。

公立の絶対数が少なくて、ほとんどが私立に頼っています。

県立高校という場所で、「証拠がないから」との理由で 発病との因果関係を否定されたら、

もっと小さい、もっと立場の弱いこどもたちはいったいどうなってしまうのでしょう。

 

いのちのねうちを、踏みにじらないでください。

 

「201505.pdf」をダウンロード

※※ 第二次集約に向けて、署名用紙を差し替えました。 印刷して、ご使用ください。

 

 

 

 

2015/02/08

第二審の始まり

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2015年2月4日に行われた裁判では、まず、控訴人からの意見陳述がされました。

続いて、高橋宏弁護士から「原判決の問題点と立証責任」について、

最後に、川本美保弁護士から「VOC濃度について」の陳述がなされました。

 

裁判後の報告集会では、冒頭で、故阪田弁護士へ黙祷が捧げられたのち

新たに弁護団に加わられた中島宏治弁護士からご挨拶がありました。

以前からシックスクール関連の裁判を手がけてこられたこと、昨年、故阪田弁護士から応援の要請があったことなどを話されました。

その後、三人の弁護士さんから個性豊かな報告がありました。

それを聞いていて、阪田弁護士の急逝でうちのめされた気分がふしぎに力づけられました。

もちろん、どなたも優秀な方たちだということもありますが、

それ以上に、チームワークの力って、すごいなと感じました。


個々の意見陳述については、稿を改めますが、

東京高裁に提出する新しい署名用紙ができましたので、掲載します。

「hodogaya_sickschool_shomei2015w.pdf」をダウンロード

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署名用紙のダウンロードは下記のリンクをクリックしてください。

「hodogaya_sickschool_shomei2015w.pdf」をダウンロード

 

★ pdfファイルになっています。 Adobe readerは、必ず最新のバージョンを使用ください。

   adobe readerのダウンロード

 

署名の第一次集約は三月末です。

そして、次回裁判ですが、

2015年4月13日15:00~ 東京高裁817号法廷で行われます。

部屋の定員が42人とのことでしたので、早めに来られたほうがいいかもしれません。

(by karasunoendou)

追記:署名用紙の原本をいただいたので、差し替えました。 こちらをお使いください。(2015/2/18)

2014/10/01

請求を棄却、裁判費用は原告負担とする

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そう口早に告げると、くるりと回れ右をし、裁判長は法廷を後にしました。

一瞬、ぽかんとしました。

それだけ。

弁護士さんからうかがった判決の要約は、


因果関係を認められない

測定した美術室、ホールについては個別の化学物質の指針値未満である。

天井はコンクリートがあるから間接的で、大量の曝露はない。

トータルでの基準値を超えたことはあったが、必ずしも危険でない(県側主張)から危険性は低い。

安全配慮義務違反について

仮に、原告の症状が、本件事故により発生したと認められた場合に、被告に安全配慮義務違反があったといえるかどうか。

工事から三か月以上経過するまで正式な手順によるVOC検査が行われず、

事故原因の判明が防水工事後五か月以上経過後であったことは、被告側の対応の遅れということができる。

しかしながら、安全配慮義務違反というには、

原告が化学物質過敏症を発症するほどの高濃度大量のVOC曝露を受ける状況にあり、

それを被告が認識していたことが必要である。

先述の通り、原告の当高校における高濃度の化学物質曝露を認められないのであるから、予見して回避することはできない。


ざっとこんな感じでした。

つまり、三か月たってからのデータであることは認めながらも、

記録されたその数値のみが 状況も時間も斟酌されず、判断の基準になりえるとのお墨付きを得た。

データのロンダリングが完了したというわけでしょうか。

だとしても、データは 自己を規定するものを内包しています。

三か月後のデータは どこまでいったってそうなのです。

 

・・・・だれが、認められないと決めたんでしょうか。

(by karasunoendo)

2014/05/11

保土ヶ谷高校シックスクール裁判が結審しました

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2014年5月8日、原告側弁護士と原告意見陳述が行われ、19回にわたる裁判が結審しました。

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最後の準備書面は120ページを超える大部で、4人の弁護士さんたち全員による集大成となったとこのことです。

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判決は、9月30日午後2時、場所は同じく横浜地方裁判所502号法廷です。

法廷でのやり取りは終えましたが、することがなくなったわけではありません。

事務局では、署名活動に取り組むとしています。
現在6000、より広範な方々に周知されることが目標です。

こういう事件が起こり、裁判にまでなっているもかかわらず、
改善されていない施設が 放置されている などということのないように。

新しい情報については、順次アップしていきたいと思います。

(by karasunoendo)

2014/02/19

証人尋問が終了しました

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(閉廷後、報告集会にて。高橋宏弁護士が写っていませんが、もちろん裁判には出廷されています)

 

13:45に開廷し、予定の17時を15分ほど過ぎての、長く、濃い三時間半でした。

初めて触れる、関係者の生の声です。

質問と応答だけのやりとりなのだけれど、

書面だけでは知ることのできない 現場の空気が去来するようでした。

 

なぜ。

と問うのは、むしろたやすい。

が、このようにして起きていったという経過が

たとえ一部にしろ、再現されたのです。

 

それは、特異ではなく ありがちだからこそ 

歯止めとなるべきシステムが必要なのではないか。

 

次回は、最終弁論となります。

5月8日(木)13:10~場所は同じく横浜地裁502法廷にて。

じつは、当日地裁について案内表を確認すると、傍聴券交付事件の扱いになっていました。

抽選になるすれすれで、全員入廷できてほっとしました。

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遠く、岩手から駆けつけてくださった方。

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化学物質だけでなく、電磁波等過敏症の身体を押して参加された方。

 

署名活動も続けています。

次回も、どうかたくさんの方々が 傍聴してくださいますように。

 

P.S. ずっと事務局でがんばっていらしたOさんが、インフルのため参加できなかったことだけが心残りです。

より以前の記事一覧

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