控訴審

2016/01/20

東海大学医学部教授坂部貢医学博士意見書

判決まで、 一週間を切りました。

前回の裁判で原告が提出した坂部教授の意見書を入手しましたので掲載します。

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(以下、非常に重要と思われるので、書き起します)

 

2. 柳沼英夫氏殿の診断名と現症について

  北里大学北里研究所病院初診・再診時における神経学的検査を中心とした客観的医学所見において、

中枢神経機能障害(主として滑動性眼球追従運動障害/中枢性眼球運動障害)、

混合性平衡機能障害(中枢性+内耳性重心動揺異常)が認められ、

さらに日常生活に支障をきたす程度の自律神経症状が認められた。

また、詳細な問診並びに患者本人によって記入された問診票項目の結果から、

強い「化学物質不耐性」が認められた。  

 

3. 初診時に認められた自覚症状と現症との関連について

 自覚症状の発症経過とその要因について意見を求められているので回答する。

詳細な問診並びに問診票記入内容から、

学校環境における工事時に、多彩な急性症状が出現したことから、

既往歴等を十分検討したうえで、何らかの外因性要因が関与したことが強く示唆される。

揮発性の有機化合物が使用されたこと、

出現症状の経過が化学物質によるシックビルディング症候群・(SBS)と考えても医学的に矛盾がないこと(一般的なSBS経過と整合性がある)、

使用されたと思われる有機化合物の主要なものに、揮発性が高いものが含まれていたこと等から、

SBSを発症しうる濃度の吸入により身体影響を受け、その後遺障害として

現在の神経機能障害(中枢性眼球運動障害、重心動揺異常等)が継続して認められるとの医学的判断に矛盾は無い。

仮に、揮発性有機化合物の影響は関与しないとすると、

柳沼殿の症状経過を医学的に説明することは極めて困難である。

 

よって、原告からの聞き取り(問診)、客観的身体所見の内容から原告の自覚症状の発症経過とその要因を判断すると、

1)学校環境における揮発性有機化合物曝露以外にその要因となるものを医学的に見出すことが困難であること、

2)問診及び診療録に記載されている多彩な自覚症状が、揮発性有機化合物曝露によって生じるSBSの一般的症状と多くが一致すること、

3)本SBSの影響(急性)によって、その後遺障害として中枢神経機能障害を主体とした化学物質不耐(いわゆる化学物質過敏症)を発症したことに対する医学的判断に矛盾がないこと(化学物質過敏症の合意事項に一致する典型的な経過)、があげられる。

以上相違ありません。

          神奈川県伊勢原市下糟屋143

     東海大学医学部教授・医学博士・医師

               坂部貢 (敬称略)

 


原判決では、化学物質過敏症の定義にも言及していましたが、

意見書では明快に 柳沼氏の発症を断じておられます。

読み間違えようがありませんね。

2015/08/16

控訴審 原告意見陳述(2015/2/4) 高橋宏弁護士

大変遅くなりましたが、2015年2月4日に東京高裁に提出された高橋宏弁護士の意見陳述です。

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2015/02/11

控訴人意見陳述 (2015/2/4)

平成26年 (ネ)第5662号 損害賠償請求事件

控訴人  柳沼英夫

被控訴人 神奈川県

 

          意見陳述書   

                         2015年2月4日

東京高等裁判所第20民事部御中

                         控訴人 柳沼英夫

1

私は、2004年4月27日、音楽室での清掃時に雨漏りを発見しました。

担当生徒が悲鳴を上げるほどのひどい雨漏りでした。

美術室から大きな盥を数個運び、自宅からブルーシートを持参してしのぐ状態が5か月続きました。

9月、やっと防水工事が行われることになり、ほっとしたのもつかの間、9月中旬、防水工事開始直後からシンナー臭が音楽室、書道室を中心に芸術棟に拡がり、事務長に苦情を訴えました。

2

10月頃から芸術科の2名の女性職員が体調不良になり、私は教科代表として、事務長や教頭、校長、施工業者との交渉の前面に立つようになりました。

訴えに対して、情報・対策がなく不安が深まりましたが、私も、2人の芸術家の先生も、生徒を守ろうと必死で学校に対策を訴えました。

そんな中、県からは、「臭気は窓から入っている。窓を開けて換気せよ」という指示が繰り返されるだけで、VOCの濃度の測定すら行われませんでした。

12月1日になって、やっと、学校薬剤師による簡易検査が行われ、指針値を大幅に超えるVOCS濃度が検出されました。

既に工事から2か月以上が経過していました。

3

ところが、県は、その後も正式な濃度測定を行おうとせず、シンナー臭発生から140日も経過した2005年1月31日になって、やっと検査を行ったのです。

時間の経過と気温の下降とともに、少しずつ、濃度が下がっていたのだと思います。

12月には指針値を超えていたのが、その約2か月後に行った検査では、指針値内との結果でした。

4

横浜地方裁判所は、工事から2か月後の12月1日の指針値越えの数値を全く考慮しない上に、その約2か月後の1月31日の指針値内の結果だけを評価して、保土ヶ谷高校でのVOC濃度は指針値を大幅に超えているとは言えないと判断しました。

約5か月間の異常な臭気は全く考慮されず、簡易検査で指針値を超える検査結果もすべて無視されました。

その後2005年4月下旬、気温上昇に伴って教室・廊下の有機溶剤の濃度が上昇し、308名もの生徒が校舎内で体調不良を訴えました。

それでも安全だったのですか。

5

当時のアンケートから、事故当初から8か月もの間、生徒たちが体調不良を感じていたことが明確になりました。2005年5月3日以降の新聞には、保土ヶ谷高校シックスクール事件として連日記事が掲載され、NHKでも放送されました。

6

私が頭痛や不安感などの体調不良を自覚したのは、2005年1月頃です。

5月頃には、頭痛や不安感という神経症状を自覚しながらも、私は、全ての再改修対策会議にも出席していました。

また、職員会議では、怒りが爆発し、帰宅後は身体が疲れ切っているのに眠れませんでした。

神経症状に悩み、病院を受診したのは、2005年11月です。

そして、2006年3月頃からは関節の痛みが激しくなり、9月には北里研究所病院で診察を受け「シックビルティング症候群・化学物質過敏症を発症」と診断されました。

以降、体質改善療法を現在まで続けています。

道路工事や、室内の臭気、車内の臭気、煙草の煙によって、気管支が痛み、頭痛等の症状も続いております。

通常の生活ができません。

心身ぼろぼろの状態で、32年6か月勤務した教職を2014年3月31日付けで、早期退職しました。

学校の教壇に今後、立つことはできません。

私に、健康な体と、生徒と共に学ぶ場を返して下さい。

10年の貴重な時間を返してください。

そして、学校は、生徒の健康を守らなければなりません。

勇気をもって教育の原点を守ってください。

                              以上

2015/02/08

第二審の始まり

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2015年2月4日に行われた裁判では、まず、控訴人からの意見陳述がされました。

続いて、高橋宏弁護士から「原判決の問題点と立証責任」について、

最後に、川本美保弁護士から「VOC濃度について」の陳述がなされました。

 

裁判後の報告集会では、冒頭で、故阪田弁護士へ黙祷が捧げられたのち

新たに弁護団に加わられた中島宏治弁護士からご挨拶がありました。

以前からシックスクール関連の裁判を手がけてこられたこと、昨年、故阪田弁護士から応援の要請があったことなどを話されました。

その後、三人の弁護士さんから個性豊かな報告がありました。

それを聞いていて、阪田弁護士の急逝でうちのめされた気分がふしぎに力づけられました。

もちろん、どなたも優秀な方たちだということもありますが、

それ以上に、チームワークの力って、すごいなと感じました。


個々の意見陳述については、稿を改めますが、

東京高裁に提出する新しい署名用紙ができましたので、掲載します。

「hodogaya_sickschool_shomei2015w.pdf」をダウンロード

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署名用紙のダウンロードは下記のリンクをクリックしてください。

「hodogaya_sickschool_shomei2015w.pdf」をダウンロード

 

★ pdfファイルになっています。 Adobe readerは、必ず最新のバージョンを使用ください。

   adobe readerのダウンロード

 

署名の第一次集約は三月末です。

そして、次回裁判ですが、

2015年4月13日15:00~ 東京高裁817号法廷で行われます。

部屋の定員が42人とのことでしたので、早めに来られたほうがいいかもしれません。

(by karasunoendou)

追記:署名用紙の原本をいただいたので、差し替えました。 こちらをお使いください。(2015/2/18)

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